「World press photo」の2012年度受賞作品が決まった。朝日新聞のカメラマンの写真が1枚ある。この上に写っている、とてもとても有名な写真だ。2011年3月13日の、朝日新聞朝刊に大きく掲載された写真だ。

ちなみにWorld press photoの受賞をした写真についてはここで記事になってる。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201202100651.html

英語記事はこちら。英語版なら無料で読める。

http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/quake_tsunami/AJ201202110031

この写真、残念なのはこの女性に関して後追いしたのが朝日じゃなくて、イギリスのDaily mailだったということ。3月13日の朝刊ででっかく掲載したのに、なんで後追いをしなかったんだろう
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1373731/Japan-tsunami-Woman-iconic-picture-reunited-grandmother-dogs.html

Daily mailの記者はこの写真を撮った子の名前を、朝日のカメラマンが聞かなかったことを記事に上げながら「what was the story behind her anguish?」という疑問を解決するために日本に向かった。この写真が「so powerful」だからだそうだ。彼女を探すことは「impossible task」であるとしながら、結果的に「I finally found her. 」となる。そこまでがこの記事の前文。引き込まれるよね。そうやって読者をっ引きつけてから、彼女のストーリーがはじまる。

うーん、なぜイギリスのDaily mailにそれができて、朝日はそれができなかったのか。写真を撮って3月13日の1面にでっかく掲載して、それで終わりでいいのか。なんだか朝日のそのやり方は、被写体になった女性の気持ちを汲み取れていないなとも思う。それと一緒に、読者の好奇心にも応えることができていないとも思う。つまり、凄く自分勝手なことなんじゃないかなあということが、いいたい。

しっかりと被写体の人に寄り添っていくこと、つながっていくこと。そういうことって、フォトジャーナリストにはいちばん求められることなんじゃないかなあと、最近すごくよく考える。そして、World press photoの受賞作品なんかは、そういう風にして撮られた写真がたくさんあるなあとも、考える。どうしたら自分もそういう作品を撮ることが出来るのか、考える。
おわり。

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