いきなりだけれども、会田誠展に行ったとき、いちばんいいなって思ったのは、「イマジン」っていう作品だ。飛行機のコックピットからツインタワーが見えているという絵なんだけれども、「ああ、こういう視点で911同時多発テロ」を考えたことがなかったなあと、ものすごく考えさせられた。

想像力×創造力のたまものって、めちゃくちゃ力がある。

なんでそんなことを考えたのかというと、演劇「今伝えたいこと(仮)」をつくっている相馬高校放送局の顧問の先生や、女子高生たちに出会ったから。

原発や地震の被害にあった相馬高校。彼女たちは、劇やラジオや映像作品で、自分たちや福島の、相馬の人たちの思いの内を表現しているんだけれど、それがやっぱり響く。

「あーあ、福島か原発か、放射能かあ。こんなの嫌になっちゃうよ」
「結婚できるのかな」
「オトナの意見ばっかりを気にして。子どもの言うことには耳を傾けない」
「原発のおかげで潤ってきたと思う。リスクと引き換えに。でも、それって私たちの世代が決めたことじゃないよね」

劇中の台詞が、響く。会田誠の「イマジン」よりもずっとずっと響くのは、きっと「想像力×創造力」に、「現実」が掛かっているからなのだと思う。フェイクな日常を想像し、創造しているようで、現実の日常を隠しこんでいるからなのだと、思う。

きょう、放送局の女子高生が質疑応答で答えていた。

「私たちは、非日常に生きているんだなって最近実感します。何も解決できていない、日常に潜む非日常があるんです」

忘れつつあるし、どうでもよくなりつつある。そういうときに、想像することは大切だし、想像して、創造して、想像の輪を広げて行けたらいいな、と思う。

熊本に来てから「水俣病」がまだまだ現在進行形の問題であること、そして、原発問題が水俣病とそっくりなことに、やっとのこと気がつきました。勉強しよう。


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