熊本県内唯一の「ろう者のための野球場」が、なくなってしまいます。熊本にある聾学校の野球場が、支援学校の建設用地に。行政側は「利用頻度が低いから」とその理由を示しています。一方でろう者の方は、野球場が「心のふるさと」だ、と言います。つまり、頻度の問題じゃなくて、アイデンティティとか、誇りの問題だということなんです。

文字どおり、声も出せないマイノリティのろう者の人たちは、事を決める検討会にすら参加できていません。それって、やっぱりどこかがおかしい。手続き的には瑕疵がないとしても、特別支援学校の必要性に迫られていたとしても、必要だったのはより綿密な議論だったはず。手話通訳を挟んで、じっくりと主張をぶつけ合うことのできる、場が必要だったはず。
ある男性は言いました。「ろう者が安心して、いつでも自由に使える野球場がなくなることは不安です。県内唯一のろう者のための野球場をなくさないでほしい」
家族全員が耳の聞こえない「デフファミリー」や、両親がろう者である耳が聞こえる子どもである「コーダ」を取材したときに出会ったろう者の画家さんから、「伝えて欲しい」と言われたことをきっかけに、始めた取材。僕はもともと「ろう野球」の存在すらも知らなかったけれども、取材の過程で、いろんなことを、たいせつなことを学びました。

 

熊本)聾学校野球場を特別支援高等部の候補地に 検討会:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASH1V5Q50H1VTLVB00L.html


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