口永良部島噴火の取材班に加わり、噴火からきょうまで、避難所のある屋久島に行っていました。本格的な災害取材は初めてで。民宿を借し切った前線基地を拠点にして、朝から晩までレンタカーで屋久島を走り回って。そんな5日間。

たぶん避難した島民と同じ分、いやそれ以上の報道陣が屋久島に詰めかけていて、それはもうひどいメディアスクラムで。避難者の人たちを疲弊させる一要因は紛れもなくぼくたちマスコミです。ペン記者もさることながら、テレビのカメラはほんとうに、ひどい。

そんな様子に辟易として、できるかぎりスクラムの一員にならないようにと思いながら、ひとりのおじいさんとその息子さんのところに通いつめて、ひとつの記事を書きました。

結局はスクラムの中に入り込まなきゃいけないことも多々あって、これでなんにもきちんとしたことを伝えられないのではほんとうに『マスゴミ』になってしまうと思って、だからこそ、通いつめました。

記事は九州版の社会面だけだったけれども、災害によって失われようとしている、ひとりのおじいさんの日常を、少しだけでも伝えることはできたのかなと、思います。

そうやって自分を、納得させているだけかも知れないけれど。


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